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その夜、少年は一人で街の中を歩いていた。 少し前に時間を確認した時から考えれば、そろそろ日付が変わった頃だろうか。 年明けの喧騒が幾分収まった時期とはいえ、本来ならこの街にはもっと人がいるはずだった。 だというのに、今この街を闊歩しているのは少年ただ一人だけ。 どちらが異常かと問うのならば、それは恐らく少年の方が異常と言うべきだろう。 なぜなら、昨年の暮れ頃からこの街では行方不明者が続発しているからだ。 原因は不明、被害者の共通点もなし。 まるでダイスを振るかクジを引くようにして街の人間がぽろぽろと消えていく。 日常の隣でそんな事態が発生すれば、人の溢れる昼間ならまだしも夜の街には誰もいなくなるのが道理というものだ。 肌寒い夜の空気に少年は身体を震わせて、空を見上げる。 「うわ、すげえ……初めて見た」 少年は場に相応しくない感嘆の声を上げる。 静寂を吸い込むような夜空の闇に、鮮やかな紅の月が一人きりで浮かんでいた。 少年は目的なく夜の街を歩いている訳ではなかった。 彼の目的は正しく、今この街で起こっている行方不明事件だった。 つい最近身に起こった出来事によって、少年はこのような異常な事態に足を突っ込む事になってしまったのだ。 しかし彼はその事に別段後悔している訳ではない。 むしろ、自分の得たモノが彼の周りにいる人達の助けになるというなら、喜ぶべき事だった。 そういった縁で今彼――厳密に言えば、彼ともう一人――は夜の街を彷徨っている。 一般に知られる事はない、行方不明事件の犯人と目される存在を。 「――!?」 静寂の中に紛れ込んだノイズを耳にして少年は振り返った。 耳をすまして様子を窺うと、再びノイズが響く。 聞き間違いではない。しかも、それは尋常のモノではない。 そう認識した瞬間、彼は既に走り出していた。 がらんとした車道を一気に横切り、ビルの隙間から路地裏へと入り込む。 次第に大きくなっていくノイズ――もはや雑音というより爆音だ――を頼りに彼は迷路のような路地を駆け抜け、そこに辿り着いた。 そこは迷路の行き止まり。 もはや先のない壁にもたれている女性。 そして少年に背を向けて、彼女の逃げ場を塞ぐようにして立つ一人の男。 背格好からして少年と同年代の男のようだった。 ただ、その男は手に無骨な大剣を携えていた。 見ればその周囲一帯はそこかしこが崩れていて、戦闘の痕跡が見て取れた。 「さあ、もう終わりだぜ」 男が大剣を振り上げる。僅かに差した月光に、剣の柄にはめられた宝玉が鈍い光を放った。 恐怖におののく女の顔を見たと同時、少年は渾身の力で地を蹴った。 「やめろっ!」 「――なっ!?」 驚くほどの速さで少年は男に組み付き、壁に押し付ける。 不意を打たれたのか男は驚愕の表情を浮かべて少年を見た。 「――っ」 少年の闖入を機と見たのか、女性は身を翻して走り出す。 男は逃げ出した女を舌打ちして睨み据え追おうとしたが、しがみ付いた少年がそれを許さない。 「お前、何やってんだ!?」 「それはこっちの台詞だろ! お前こそ何やってるんだ!」 「何言ってんだ! "ココ"にいるってこたあお前も『ウィザード』なんだろ! アイツは『エミュレイター』だぞ!」 「……うぃざーど? えみゅれいたー?」 聞いた事のない単語に少年は思わず眉をひそめ、男を掴んだ腕の力を緩めてしまう。 途端、襟首を捕まれて身体を引き剥がされ、投げ捨てられるように放り出されてしまった。 「くそっ、ごちゃごちゃ言ってる暇はねえ! 今日中に片付けねえと……!」 少年が起き上がる間に男は既に女を追って駆け出していた。 ぐんぐんと遠ざかってく男の速さに驚きながらも、少年は唇を噛む。 事情はよくわからないが、このまま見逃してしまえる訳がない。 咄嗟の事で、しかも久しく慣れていないかったために忘れていた動作を思い出す。 己が左胸に手を添えて意識を集中する。身体の奥に眠るモノが彼の意識に呼応するように動悸し、輝きを放つ。 湧き上がってくる衝動と噴き出してくる力に呼びかけるように少年――武藤カズキは咆哮した。 「―――武装錬金!!」 世界を照らすような輝きに、少年に背を向けて走る男――柊蓮司も思わずそちらを覗き見た。 そして自分に向かって疾走してくる輝きに眼を見開き、身体を捩ってそれを回避する。 「くっ……!?」 擦過する光をどうにかやり過ごし、蓮司は自分の前に立ち塞がった少年を観察した。 先程はいきなり揉み合いになったので判別しかねたが、今眼の前で見るにその立ち居も、やや小ぶりな槍を構える姿も堂に入っていて、 明らかに素人ではなかった。 「……どういうつもりだ、お前」 「どういうつもりもない! 今女の人を襲ってただろ! お前がブラボーの言ってたホムンクルスなのか!?」 「ほむ……何?」 「え?」 「……いや待て! それ以前に俺がアイツを襲ってたってのはどういう事だ! お前もウィザードならあいつが何なのかわかってるはずだろ!」 「……さっきも言ってたけど、その『うぃざーど』とか『えみゅれいたー』ってなんだ?」 「はぁ……!?」 カズキの質問に蓮司は大きく眼を見開き、肩をがくんと落とした。 そして彼は所在なさげに手を彷徨わせながら何事かを言おうと口をぱくぱくさせ――そしていらついたように頭を掻き毟った。 「くそっ、訳がわからねえ……俺は色々と切羽詰ってんだよ! 覚醒したてなのか知らねえが邪魔するな!」 「ふざけるな、訳がわからないまま見過ごすなんてできる訳ないだろ!」 「~~~っ」 なおも立ち塞がるカズキに業を煮やしたのか、蓮司は手にしていた大剣を握り締めた。 僅かに緊張した空気を感じ取ったのか、カズキもまたランスを握る手に力を込める。 「イチイチ説明してる暇はねえ、今日中に終わらせないと追試――とにかくちょっと眠っててもらうぞ! 詳細は後でアンゼロットに聞け!」 「アンゼロットって誰だよ! そんなんで退けるか――!」 両者は同時に地を蹴る。 蓮司の持つ魔剣の宝玉が力を灯し、カズキの持つランスが展開して光の奔流を放つ。 夜闇の静寂、紅の月の下。 二人の戦士が衝突した。 ← Prev Next →
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聖剣/乱舞 後編 それは輝ける聖剣。 それは輝ける神聖。 謳い給え、祝福せよ、其は聖剣たるものの最高位。 星が鍛え上げた神造兵器の一振り。 「なっ……」 不可視の鞘を取り払い、抜き放たれたそれは美しき装飾の施された聖剣。 嗚呼、美しきかな。 嗚呼、偉大なるかな。 その聖剣の正体を知らぬものなどいない、その刀身に戦慄が走らぬものなどいない。 だがしかし、対峙する流鏑馬 勇士郎だけは違う態度だった。 困惑に、驚愕を顔に張り詰めて、呟くのみ。 「エクスカリバーだと?」 それは姿が違えども、己が握る聖剣と同一。 握り手など居ないはず。 己以外に使い手がいないはずの遺産。 勇士郎は理解する。 何故己が握っていた聖剣に驚愕していたのかを。 何故己が手にした鞘に動揺したのかを。 なるほど、彼女もまた担い手。 同じ聖剣の―― 「そう、これが私の剣。再び訊ねましょう、何故貴方がエクススカリバーを持っている?」 同じ聖剣。 再現されし宝具。 継承されし遺産。 姿は変わり、使い手も変えて、二刀の聖剣がこの地にて相見える。 「それはこちらの台詞だな、何故君がエクスカリバーを所有している。もうこれは……俺以外が手にするはずもない剣なのに」 勇士郎は静かに言葉を紡ぐ。 かつての養父を思い出す。 湖に沈められた王の刃、それを継承した己を育ててくれた円卓の騎士。 ベディヴィエール。 湖に聖剣を沈めた張本人。 アーサー・ペンドラゴンの最後を見届けた騎士。 彼は告げたのだ。 この手に継承した聖剣は紛れも無くエクスカリバーだと。 だがしかし、それならばどうなる? 目の前のエクスカリバー、そこから感じられる魔力は輝きこそ差があるものの質は同一。 自らも聖剣の担い手である以上、見間違えるはずなどない。 あちらも本物だ。 真作と真作、二つが出会えば、どちらかが贋作だと常識ならば告げるだろう。 だがしかし、その常識の通用しない場所にウィザードは立つ。 “常識の領域外である魔法使い”、それがウィザードなのだから。 「一言告げよう。君の聖剣は本物か? 俺のエクスカリバーと同一の力を感じる、まるで同じもののように」 吹き荒ぶ風のような剣気を発し、夜闇に吹くビル風が勇士郎の紅い外套をなびかせる。 彼はただ立ち尽くしていた。 鋭く構えられた刀身のように油断無く、偽りを貫き切り開いて真実を手に入れようとするかのように。 「でしょう。私もそれが本物だと感じている、だからこそ不可解だ。同じ聖剣が二つ存在する、そんな矛盾を世界が許すはずがない」 冷たく、鋭い刃先のような双眸が勇士郎を射抜く。 息を飲むほどに鮮烈な少女の顔が剣気を纏いて、一種の芸術品じみた美しさを放っていた。 二つの聖剣の担い手。 二つの聖剣、それは合ってはならぬ矛盾の塊。 同一たる聖剣が対峙するなどありえないのだ。 ならば、その謎を紐解くには互いの聖剣、その逸話を語るしかあるまい。 「ならば、告げよう。俺の聖剣の由来を」 勇士郎は判断し、言葉を奏で上げる。 右手に構えた麗しい、かつて幾多のエミュイレターを切り裂き、貪欲の魔王を滅ぼす一因となった受け継がれし王の刃を掲げる。 「湖の貴婦人より授かりし聖剣、かつての死せし騎士王より継承された剣。それが俺の聖剣だ」 「っ」 セイバーは眉を潜める。 ほんの僅かだが、驚きに目を見開く。 湖に返された聖剣、それを受け継いだと目の前の少年は告げたのだ。 それはすなわち――己の死を意味するのではないか? 忘れていたわけではない。 今は時を乗り越え、英霊としてあるだけの身。 本来の我が身は己が息子の恨みの刃を受け、死を待つだけの身だということを忘れていたわけではない。 いずれは死ぬ。 人と同じように、決して逃げられない事実。 けれど……その事実にセイバーは怯えることなど許されない。否、当然のものとして受け止める。 この身は世界との契約にして成り立つ仮初の命。 泡沫の夢。 それを自覚するべきだ。 だがしかし、一つだけ喜ぶべきことがある。 「そうですか……」 ふっとセイバーの口元が和らぐ。 嬉しそうに、雪が温かく溶けるかのような、ほんの少しの温かさ。 「ベディヴィエールは確かに聖剣を返してくれたのですね」 「? 彼を知っているのか」 聖剣を継承せし時に自らに剣技を教え、育ててくれた養父の名前に勇士郎は反応する。 「ええ。彼は私にもっとも仕えてくれた忠臣なのですから」 「なに?」 「私は喜ぶべきなのでしょう」 勇士郎の疑問の言葉も捨て置いて、セイバーの身は歓喜に満ち溢れる。 記憶を思い出す。 英霊となり永き時が重ねられた。 未だに肉体を持ち、記憶を重ね続ける己には遠き過去。 けれど、忘れることなどない。 円卓の騎士の戦いを。 自らの国が滅び行く様を。 最後の死せし時を、聖剣を返すように命じたベディヴィエールの顔を忘れることなどない。 喜びたまえ、約束は果たされた。 歓喜せよ、目の前に立つ少年に。 己の刃は死してもなお終わる事無く、継承されたのだ。 聖剣は終わらぬ、自らが死んでも、誰かが振るい続ける。 正しき心を持って、誰かのために振るわれ続けるのだろう。 彼の真っ直ぐな心は打ち合いながらに理解し、把握し、共感している。 剣士の心は太刀筋に現れる。 卑しき心はどこか卑屈になり、歪んだ心は歪んだ太刀筋になり、正しき信念は無駄なく刃に力を乗せるだろう。 彼の振るう太刀は邪法でも外道でもなく正道。 どこかで見覚えのある、どこかで感じ取る、かつての円卓の騎士の太刀筋によく似ていた。 誰かに教わったのだろう。 己が死んだ後か、それとも前か、いずれかの円卓の騎士より剣を習ったに違いない。 (私の聖剣を振るうために) エクスカリバーの担い手として振るい続けたのだろう、それだけの練度が、一体感が彼にある。 ならば、ならば、ならば! 「確かめてあげましょう」 「どういう意味だ?」 己が内に言葉走らせるセイバーに、勇士郎は眉を潜め、警戒を強めていた。 「貴方がエクスカリバーを……かつての私の聖剣の継承者として相応しいかどうか!」 「なっに? な、まさか君は!」 勇士郎はセイバーの言葉に、同時に彼女が握る聖剣を見て、一つの確信を得る。 まさか、まさか、まさかと疑問は反芻し、ありえないと叫ぶ理性がある。 されど、本能が叫ぶのだ。その身に刻まれた魂の歴史が、己の埋没した記憶の中で語られる養父の物語に合致するのだ。 ブルー・アース。 流鏑馬 勇士郎。彼がこの手にエクスカリバーを手にし、使いこなした人物はただ一人。 知らぬものなどいない。 世界に届く最高の騎士たる王。 「今こそ名乗りましょう! 我が真名を、アーサー・ペンドラゴンの名を!」 剣の英霊にして、騎士王たる少女は吼える。 歓喜に、剣気に、殺意に、全細胞を震わせて闘争に挑むのだ。 魔力を放出し、その身が光に溢れる。 「……なるほど」 驚愕はその名を聞いた次の瞬間には掻き消えた。 変わりに浮かび上がったのは奇しくも同じ歓喜。 自らが所有する聖剣、その最初の担い手。 ならば、納得しよう。 その苛烈なる剣技を、見るもの全てを魅了する美しき剣舞の数々を。 ならば、楽しもう。 自らの養父が生涯をかけて仕え続けた、円卓の騎士たちの主君との戦いを。 「ならば、名乗ろう! 俺こそがエクスカリバーの継承者だと! 我が師は円卓の騎士が一人、ベディヴィエール!」 全身に溢れるほどの神々しいプラーナを放射する。 周囲がひび割れ、その圧倒的な存在力に押し負けるかのようにビルの屋上がひび割れていく。 かの者は勇者。 蒼き惑星に選ばれし守護者が一人――ブルー・アース。 その力は、その誇りは、その存在は決して世界の守護者たる英霊に劣るものではない。 「古き名は捨てた。今の我が身は流鏑馬 勇士郎として存在する! 故に告げよう、アーサー・ペンドラゴン! 貴方に決闘を挑むと!」 「――受けて立ちましょう!」 互いに浮かぶのは笑み。 凍れるほどの冷たく、肌が切れるほどの鋭い剣気を放つ剣の英霊は己の聖剣を油断無く構え。 煮え滾るほどに熱く、肌が裂けるほどに苛烈な剣気を放つ勇者は己の聖剣を、守護の鞘を左右に構え。 『参る!』 ほぼ同時に叫び、踏み込んだ。 「おぉおおおお!」 剣の英霊たるセイバーの踏み込みは亜音速を超え、その剣閃は音速を凌駕する速度を持つ。 未熟な魔術使い衛宮士郎と契約し、本来の能力から大幅に弱体化した身であっても、それだけの能力を保有している。 ならば、今魔力放出で一時的に本来の能力に近い状態であれば? その踏み込みは――音速を超える。 音響の壁という障害すらも強靭な身体能力と迸る魔力による干渉により無効化し、剣圧が大地を抉るほどの剣閃を放てる。 人の身ではありえない、到達し得ない領域に存在する動作。 それが英霊たる規格外の存在、人の身でありながら精霊の域にまで転位したかつての英雄。 そして、それに立ち向かうのは言うならば現世の英雄。 世界を守護する常識外の住人、夜闇の魔法使い。 その身は英霊に追いつけるか、立ち向かえるのか、本来の強さを誇る英霊に人の身で追いつけるのか。 「あぁあああ!!!」 共に踏み込んだ、勇士郎の速度は音速を超えた。 音響の壁が物理法則に基づき、彼の体を粉砕しようと襲い掛かり――発生した“月衣”により無効化される。 月衣、ウィザードを常識外の領域に位置させる異相結界。 月衣を纏えば如何なる環境であろうとも生存を約束し、熟達した使い手であれば虚空すらも足場と変える、己の常識を世界に押し付けるまさしく異能。 その領域内で物理法則は我侭に改竄されるのだ。 鍛え上げた肉体は限界を知らずに増強し、鍛え込まれ続ける。 加速し続ける速度は限界を知らず、如何なる壁をも乗り越える、光速に至ろうとも光に還元されない無限大の速度へと達することを可能とする。 ならば、莫大なプラーナによって後押しされ、強化された四肢を持って踏み込んだ勇士郎の速度は隔てられることはあるか? 否! いかに精霊の領域にある英霊であろうとも、その身がウィザードであり力量が追いつけば太刀打ち出来る。 超音速の衝撃破を撒き散らしながら、聖剣の担い手達が激突する。 我に敵する聖剣よ、折れろと聖剣が吼える。 輝ける蒼き刀身が、青白く光る刃によって打ち弾かれる。 王は剣によって語る。 我は正当なる剣の所有者、始まりの剣にて、幾多の戦場を潜り抜けし騎士王だと。 勇者は剣によって語る。 我は正当なる剣の後継者、続く剣にて、永劫の戦いを切り開き続けた勇者だと。 聖剣/乱舞。 踊る、舞う、剣舞する。 音速を超えた斬撃が、先ほどまでの斬撃とは比べ物にならない初速を魅せ、終速にて加速する。 弾く、弾く、捌く。 火花散る、金属音が鳴り響く、獅子の咆哮が如く剣風が大気を抉り、衝撃破がアスファルトの床を粉砕していく。 先ほどまでは技量の戦い。 先ほどまでは殺意ある探り。 ならば、ここからは斬り砕くための死合に他ならない。 己の誇りにかけて、己の手に持つ聖剣にかけて、前に立つ剣士に敗れることは許されない。 魅せよ。約束されし勝利の剣よ。この手に勝利を見せよ! 魅せよ。受け継がれし王の刃よ。この手に重ねた歴史が無駄ではなかったことを証明せよ! 剣を重ね、刃を繰り返し、人ならぬ闘争を見せる二人は果たして人なのだろうか? 否、まさしく獣、あるいは怪物、或いは幻想。 約束されし勝利の剣、聖剣を振るい放つ騎士王は例えるならば竜。 己が血脈に繋げた最強の幻想たる血を滾らせ、牙の変わりに聖剣を、炎の代わりに魔力を放出し、鮮烈なる王者の威厳を放つ。 受け継がれし王の刃、聖剣を担い掲げる勇者は例えるならば虎。 己が歴史に積み重ねし闘争の経験はもはや本能として息吹を上げ、爪の代わりに聖剣を、しなやかなる動きの代わりに守護の鞘を持って剣閃を翻弄し、苛烈なる勇者の闘気を発す。 共に同じ聖剣。 されど、重ねた歴史は異なる、形状も異なる、使い手も異なる。 故に同一ではありえない。 二つに分かれた聖剣たちは同じではありえない。 共鳴し、感応し、共に同じ自分でありながらも憎悪し、恋焦がれる聖剣たちの歌を聞け。 二振りの聖剣は使い手と同じく、あるいは異なりながらも、息吹を発し、互いの聖剣へと噛み付き合う。 己こそが本物だと主張するかのように。 己の使い手こそが優れていると褒め称えるかのように。 近親憎悪にして同類愛。 憎みながらも愛し、愛しながらも憎む、刃たちの心はまるで塗り固められた感情の塊のようだった。 切れろ、砕けろ、切り裂け。 刃に篭められし念、刀身に染み渡る一念、斬撃にこめし切断の士魂。 剣士としての念こそが勝負を付けるとばかりに、セイバーは、勇士郎は心を刃に乗せて、振るい貫く。 「らぁあああ!」 「ぉおおお!」 床を踏み砕きながら、高速のステップを踏む。 全ての剣を躱すのではなく、見切り、逸らし、互いに有利な位置へと移動する。 脚の技法、これもまた剣士には必須。 戦場で囲まれれば命は絶えるだろう、その戦いを十の年月で、十二もの会戦を潜り抜けたアーサー王が身に付けていないわけが無く、幾多の異世界――月匣に侵入し、少数で無数のエミュレイターを斬り屠り続けた勇士郎もまた熟知。 少しでも有利な位置を、少しでも均衡を崩せば、流れは途端に引き寄せられる。 完全なる同一体による綱引きのように、或いは百日戦争のように、二人の力量は拮抗していた。 間断なく剣を交えながらも、足を動かし、踊るように場所を変え続ける。 ソードダンス、剣舞、命がけの演舞を二人は演じ続ける。 どちらかが死に果てるまで。 この振り下ろす、殺すための刃が、敵の肉体に食い込むまで。 「ふっ!」 「しゅっ!」 ――セイバーは横薙ぎに、勇士郎は縦に剣を振り翳し、聖剣同士が衝突する。 何合目の激突か、もはや数えることも馬鹿らしい。 世界有数の、最高の聖剣同士の衝突、そこから発せられる衝撃は計り知れぬ。 一度でさえも受け流すのをしくじれば途端に骨は歪み、肉は千切れ、神経は歪み狂うだろう。 例えるならばセイバーと勇士郎は戦車の主砲を至近距離で撃ち込み続けているようなものなのだ。 それを捌き続ける、或いは打ち出し続ける、一つのミスで崩壊する、ガラスのような均衡。 いつ崩れるか。 いつ終わるのか。 魂を削り、刃を削り上げ、果てしなき螺旋階段を登り続けるかのような二人、足を踏み外せば途端に奈落へと落ちる綱渡り。 重なる金属音の悲鳴の中で、セイバーは見る。勇士郎の喉が鳴らす、渇きを。 重なる火花の閃光の中で、勇士郎は見る。セイバーの額に浮かぶ汗を、疲れを。 人間は決して永遠を続けることなど出来ない。 いつか限界は来るのだ。 疲労という形で、軋みを上げる血肉はいずれ朽ち果てる。 両手で聖剣を振るい続ける剣の英霊にもまた放出し続ける魔力の限界は近づき、右に聖剣、左に鞘を掴んだ、言うなれば二つの武具を操りこなす勇士郎もまた肉体の限界が近づいていた。 勇士郎の全細胞が悲鳴を上げているのだ。 もはや無理だと、骨は断末魔のように軋みを上げて、肉は断裂したかのように痛みを発し続けて、流れる血は激流のごとく心臓を打ち鳴らし続ける。 強化を施し、肉体を鍛え続け、全ての無駄を削り取り続けた鍛錬の果ての極みたる剣技においても疲労は蓄積し、重なり続ける。 まずい、このままではいずれ剣閃は鈍り、切り捨てられるだろうと勇士郎は考えていた。 セイバーの肉体もまた限界に近づいていた。 士郎からのレイライン。 彼からの魔力量からしてこれ以上の放出は危険、彼の命にすら関わる――只でさえ危険な投影魔術を使い放った後だというのに。 主を考える彼女は判断する、これ以上長引くことは危険だと、大胆なる一手を打ってでも終止符を打つ必要があると。 奇しくも――否、同一の聖剣を持ち、同一なる剣士は必然として同じ結論に出る。 最後の一手を打つ必要があると。 己が最強の一撃を放ち、それで雌雄を決するしかあるまいと。 「おぉおおおおお!!」 そして、息吹を上げたのはセイバーが先だった。 降り注がれる剣戟、それらを受け弾き、捌き払うと、ピタリと魔力放出を抑える。 代わりに膨大なる魔力が刀身に注ぎこまれ――閃光を放つ。 「っ!?」 勇士郎は判断する。 彼女は賭けに出たと、何かを使う気だと、否――彼女が握る聖剣、それが己と同一であればやることは一つ。 「るぅうおおおおおお!!」 勇士郎もまた四肢に注ぎ込んでいたプラーナの量を莫大的に増幅させる。 己の命を燃やし尽くさんとばかりに、己の四肢すらも壊れるほどのプラーナを放出し、己の聖剣に宿す。 蒼き惑星の守護者、その勇者たる命を宿し、聖剣が神聖なる光を宿し始める。 その左手に握っていた守護の鞘を床に突き刺し、右手の聖剣を両手で握る。 「っ!」 セイバーの目が一瞬見開かれ、確信する。 そうか。 やはり、同じものか。 「そうでしたね、貴方も――エクスカリバー!」 「アーサー・ペンドラゴン! 貴方のエクスカリバー、俺のエクスカリバー! どちらが上か!」 世界最高の聖剣が二つ、世界を割らんとばかりに吼え猛る。 光の柱が吹き上がる。 世界が狂乱し、怯え、喝采した。 見よ! 夜空の星よ、夜闇の月よ! 汝らでは決して届かぬ、太陽の如き二振りの聖剣の降臨を。 ――勝負! 心同じく、無声の咆哮を上げる竜虎。 二人が同時に踏み込む。 最後の決着を付けるために。 「エクス/勝利すべき」 セイバーは腰溜めから前へと振り翳し。 「エクス/受け継がれし」 勇士郎は掲げ上げるかのように振り上げて。 【カリバー/約束の剣!!】/【カリバー/王の刃!!】 ――解き放った。 その夜、空とビルは切り裂かれた。 それは天を切り裂かんばかりの光景だった。 セイバーが立っていたはずの場所から立ち上る――かつてライダーを■■するために解放された聖剣の一撃。 それが“二つ” 地上から空へと立ち上る光の柱のように噴き上げ、大気が震えるほどの衝撃だった。 「セイバー!」 屋上の歪んだ扉を蹴り破り、衛宮 士郎は滝のような汗を流しながら、己のサーヴァントの元に駆けつけた。 そして、そこに居たのは…… 「あ、シロウ……来てくれたのですね」 震えるほどに美しい一人の少女だった。 結い上げていたはずの髪は解け、風に靡きながら、月光の元で輝く少女。 纏っていた鎧は無残に砕け、その頬には、その手には幾つものきり傷がある。 けれど、士郎は彼女を美しいと思った。 一瞬見惚れてしまった、けれどフルフルと頭を振って雑念を払うと、慌ててセイバーに駆けつける。 「セイバー、大丈夫か!? 何があったんだ、まさかアーチャーの奴が……」 「いえ、大丈夫です……少し疲れましたが」 一度ぐらいの聖剣解放ではさすがに消失はしないが、堪えた。 汗が白銀の如きブロンドから滴り落ち、床で砕けた。 セイバーは改めて周囲を見渡す。 それは凄惨な状態だった。 たった十数分前まで繰り広げていた剣戟が、二つの聖剣の激突で荒れ果て、砕け散り、もはや崩壊近い状態だった。 セイバーからの要請で少なくない魔力を振り絞られ、滝のような汗を流しているにも関わらず士郎は心配そうな顔でセイバーを覗き込んでいる。 クスリとその様子にセイバーは微笑んだ。 「まぁ、無事だったらいいんだけど……本当に何があったんだ? アーチャーの姿は見えないけど、倒したのか?」 「いえ、彼はもう既に斬りました。私が聖剣を抜いたのは別の相手です」 「え?」 士郎が驚愕の瞳を浮かべて、セイバーに目を向ける。 「まさか、他のサーヴァントが――」 「違います。相手は流鏑馬 勇士郎と名乗る――私の剣を受け継いだ少年でした」 「しょう、ねん? いや、私の剣を受け継いだって!?」 士郎の困惑は限界だった。 何があったのか。 サーヴァントであるセイバーをここまで追い詰める、それはサーヴァントでしかありえない。 そう考えていたのに、今この冬木市にいるサーヴァントのどれでもないというのか? 「歳は……士郎と同じぐらいでしょうか。ウィザードと名乗るおそらく魔術師ですが、サーヴァントである私と互角の剣技を使いこなし、エクスカリバーまで持っています」 「え、エクスカリバー!? そんな、あれはセイバーしか」 「私の聖剣、ベディヴィエールが湖に沈めた聖剣の後継者らしいです」 マスターに先ほどであった少年の情報を伝えながらも、セイバーの意識は過去に飛んでいた。 あの瞬間、互いに聖剣を解放した瞬間。 永劫にも思える一瞬の時間、拮抗し、そして英霊としてのポテンシャルでセイバーのエクスカリバーが優ったのだ。 本来ならばそこでケリが付くはずだった。 しかし、それを――鞘が防いだ。 勇士郎の足元にあった守護の鞘は彼を護り、聖剣の一撃を受け止めた。 そのはずだ。 その後、勇士郎はセイバーの前から姿を消した。 ビルから落ちたのかもしれない。 普通ならば死んでいるはず、だがしかし、セイバーにはそう思えない。 何故ならば聖剣が囁くのだ。 まだ終わっていないと、まだ戦いは続いているのだと、感応し共鳴を続けている。 「敵なのか?」 士郎は考えかねるかのように熟考し、その果てに出した質問。 それにセイバーは我に返り、静かに答えた。 「分かりません」 そう分からないのだ。 彼の背後にあるものが、彼が何の目的だったのか。 ただ風のように現れ、対峙し、姿を消した。 ――ウィザード。 それは本当に魔術師のことなのか? それとも…… 「ただ何かが起きるのかもしれません」 静かにセイバーは空を仰ぎ見る。 美しい夜空だった。 嗚呼、今日も月は綺麗だった。 嗚呼、今日も月は綺麗だな。 「やれやれ、死ぬかと思った」 ビルより遥か真下、地上を歩く勇士郎は静かに傷口に当てた光る指先――レイ・オン・フィンガーで止血をしながら呟いた。 聖剣の激突は彼の負けだった。 どうやらまだまだ聖剣としての使い手は先代の方が上らしい。 「しかし、助かった」 月衣に仕舞った己の鞘に静かに礼を告げて、勇士郎は先ほどの激闘の舞台になったビルの屋上を見上げる。 プラーナで強化した視力で、屋上の縁に立つ二人の人影を見つめることが出来た。 アーサー・ペンドラゴン。 既に死んだはずの人物、転生者であろうともこの手にエクスカリバーがあり、持つことはありえないはずの少女。 そして、もう一人は仲間だろうか? 「いずれにしても、今回も簡単には事が済みそうにないな」 プルルと0-PHONEの着信音を聞きながら、勇士郎は静かにため息を吐き出した。 これから続くだろう激闘の数々の到来を予見しながら。 こうして、聖剣を持つ二人の邂逅は終わる。 これはこれから先に待ち受ける戦乱の引き金か、それともただの偶然か。 それは誰にも分からない。 運命の夜は未だに終わりを告げないのだから。 ← Prev Next →
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宮崎羽衣のナイトういういざーど(Miyazaki Ui s Night Uiuizard)は、宮崎羽衣によるネットラジオ。 当初は浜村淳ばりの詳細なネタバレ次回予告を発表する事でリスナーを驚かせた。 (現在は公式サイト内のあらすじと同内容) http //www.anista.tv/uiui.htm
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幻想が現実となり、紅き月が水の都に昇る。 虚構は現実へ、現実は虚構へと。 時は停滞し、日々は繰り返される。 都の護り手は、その力を封じられ、 白の導き手は、少女を連れ戻すべく奔走する。 水の導き手たる共感者が堕ちたとき、世界は闇に包まれるだろう。 この危機を防ぐためには「柊蓮司」の力の必要になる。 ――――とあるバカップルの予言写本より 「おはよっ、後輩ちゃん!」 振り返るとそこには青く短い髪に、勝気そうな瞳をした自分より少し年上の少女が立っていた。 私に声をかけたのは、姫屋のウンディーネの藍華先輩。勝気そうに見えて、意外と泣き虫なところがあるひとで、 所属している会社は別なのだが、いつの間にか一緒に合同練習をするのが日課になっていた。 「おはようございます、藍華先輩。……灯里先輩はまだ来ていないみたいですね」 いつもなら誰よりも先に来ているはずなのに。……珍しい。 「あかり?誰それ、オレンジぷらねっとの人?」 両手につけた手袋をつけ直しながら、藍華先輩は言った。 「?なにいってるんですか?」 そう問いかけても、わけがわからないという風に首をかしげている。 どういう事でしょう、からかわれているんでしょうか? アテナ先輩や晃先輩ならともかく、藍華先輩がこんな突拍子もないことをするとは思えない。 喧嘩したにしても、こういう陰険な態度を藍華先輩がとるとは思えないし、 でもふざけているようにも……でっかい不思議です。 「おう、なんだこれから練習か?ガチャベン」 そう言って声をかけてきたのは、サラマンダー(火炎之番人)の暁さん。 黒い髪をポニーテールにしているが、れっきとした男性である。 「うっさい、アンタには関係ないでしょ?ポニ男」 むすっとした顔で言葉を返す藍華先輩。相変わらず仲が悪いんですね、この二人は。 そうだ。 「暁さんは、灯里先輩のことを知ってますよね?」 少し声が震えてしまう。まるで自分が別の世界に迷い込んだような気になる。 「あ、誰だそいつ?知り合いか?」 何を言ってるんだ?という感じで首をかしげる。 「もみ子っていつも暁さんが呼んでいる人ですよ」 「もみ子?そんなセンスのないあだ名、俺様はつけんぞ」 「……すみません、藍華先輩。用事があったのを思い出しました。失礼します」 「ちょ、ちょっと後輩ちゃん!?」 嫌な胸騒ぎを感じる。 ほんの数メートル先のいつもの光景が壁に遮られたように、 まるで別もののように見えて。 ソレを否定したくて、ここに居たくなくて、そこから私は逃げ出した。 柊蓮司と退屈なお茶会(A Mad Tea-Party) Scene 2 白猫、不幸な男を送り込む “The Cat Sends Unhappy Man” 柊蓮司は、目の前の物体を前に固まっていた。 「なんだ、シロクマなのか……コレは?」 まあ平安時代っぽい眉を除けば確かにそう見えなくもないが。 ……でも「にゅっ」ってなんだ「にゅっ」って。 いや、シロクマの泣き声なんて知らないけどソレは明らかに違うだろ。 それになんつーか間抜けっぽいしコイツ。 北極最強の肉食獣であるシロクマとは思えない。 「ぷいにゅ!」 じりっ。少しずつ気取られないように、後退りする。 やばい、なんだかわけが分からないがトラブルの匂いがする。 柊の、主にアンゼロットのせいによる不幸によって研ぎ澄まれた危機察知能力が警告を発する。 じりじり。今だ!!身を翻し、唯一の出口から逃走をはかる。 「せっかくの休暇をつぶされてたまっ……」 ――――ドカッ。次の瞬間柊は見えざる壁に顔面からぶつかっていた。 「ぐ、ぐお……」 大いなる者の特殊能力「次元断」によって唯一の退路を封じられ、 「にゅ?」 ――――ガコンッ。 痛みに顔面をおさえ、前後不覚になった彼の足元に唐突に広がる暗闇。 急に訪れるのは浮遊感。 「お、俺の休暇を返せ~~~!!」 哀れにも柊蓮司は唐突にできた穴から地下へと下がっていった。 柊は危機を察知できても、回避はできないということか。 ……にしてもアリア社長とぼけた顔でこんなことをするとは意外と外道である。 「……いったいどういうことなんでしょう。でっかい謎です」 ベンチで一人うなだれる。誰も覚えていないなんて。 晃さんも、郵便屋さんも、ムッくんも、アリシアさんも、誰一人覚えていないなんて。 からかわれているにしても、いくらなんでも度が過ぎます。 「まぁ社長は覚えていますよね、灯里先輩のこと?」 まぁ社長は首をかしげるだけで、答えを返してくれない。 八方ふさがりでもうどうしていいのかわからなくなって。 世界に一人きりになってしまったような気がした。 「あら、こんなところに座り込んで。どうかしたの?」 その少女は銀色の髪に、金色の瞳。見たこともない制服の上にポンチョを着込み、 じゃがバターをほおばっている。彼女は不敵な笑みを浮かべていた。 「あっ、ベルさん……」 彼女の名前はベル・フライ。アテナ先輩のお得意様で、 二年に一度黒髪の少女とともにネオヴェネツィアを訪れる。 今回黒髪の少女は来ていない。なんでも別の用事があって来られなかったらしい。 「ふうん、それは妙な話ね」 「はい……」 気がつけば今までのことを彼女に話していた。誰かに聞いて欲しかった、身近な人ではない誰かに。 「ベルさん、私どうすればいいのでしょうか?」 「それは貴方がどうしたいかによるわね」 「どこをさがせばいいんでしょう?」 「それは貴方がどこをさがしたいかによるわね」 「まあ、それはそうなんですけど……」 のらりくらりととらえどころのなく答える彼女に思わず眉をしかめてしまう。それを見てベルさんは微笑を浮かべる。 「そうね、それじゃあ一つだけヒントをあげましょう」 「ヒントですか」 「そうヒント。貴方しか覚えていないというその先輩。 周りの人が誰も覚えていなくて貴方だけが知っているというその先輩。 普通に考えるならそんな先輩はいないってことになるわ、ふつうに考えるならね」 「でもね、これは周りが普通だったときにいえること。もしそうでないのならば」 「そこには必ずなんらかの歪みが、矛盾が生じるわ。 それは些細なものかもしれないけど、明らかにおかしな異変 ……私が言えるのはこれぐらいね」 そう言った彼女はじゃがバターを食べ終わると、 それが入っていた袋をくしゃくしゃに丸めベンチから立ち上がる。 「じゃ、がんばってね。……ここが消えてしまうのは、つまらないしね」 消える。その言葉になんだか不穏なものを感じ、呼び止めようとしたが、 「ベルさん……!?」 彼女の姿はそこにはなく、丸められた袋が捨てられていただけだった。 柊が眼を覚ましたのは、どこかの路地裏。 レンガ造りの高い建物に切り取られた空を見上げると、 小島や見たこともない船が浮かんでいる。その小島には線が走っていて、 どうやらロープウェイで地上とつながっているようだ。 ……また異世界に飛ばされたらしい。 すんなりとそのことを受け入れられる自分の順応能力の高さになんだか泣けてきた。 「で、俺をここまで拉致ってきたのにはちゃんと理由があるんだろうな白いの?」 顔が少しひきつりながらも、目の前にいる諸悪の根源(仮)を睨む。 睨みつけられた諸悪の根源(仮)は涙目だが逃げるつもりはないらしく、 「ぷ、ぷいにゅ…」 くすん、くすん。腰がひけ、ふるふると震えている。 「はあ~~」 なんだかそんな姿を見ると、こちらが弱いものいじめをしているような気になる。 気が抜けてしまい、思わず座り込んでしまう。 まあそれに柊にとってみれば、拉致され無茶なお願いを 「はいかYesでお答えください」とごり押しされるのは日常茶飯事のことだし。 「ぷいにゅ」 「?」 ぴとっと前足が柊の額にあたる。ぷにぷにとしている肉球が気持ちいい。 「っつ……!?」 頭にいろいろな映像や知識が流れ込んでくる。 「これって……」 以前にめんどくさがり屋な「世界の守護者」が使った安直魔法「かくかくしかじか」に似ている。 入ってきた情報を吟味しながら、確かめるように柊は尋ねた。 「つまりここは『ガイア』のような平行世界の火星でお前はウィザードで、 水無灯里がエミュレーターにさらわれたから救出するのに手を貸してくれっていうんだな?」 「ぷいにゅ!!」 「でも、なんでわざわざ俺を呼んだんだ?こっちの世界でもウィザードはいるんだろ?」 ……何故か意思疎通ができている。安直魔法にはそんな力はないはずなのだが。 「ぷい」 「預言書?何でそんなものに俺の名前が……」 ふと思い出すのはあのバカップルの記した「未来に書かれた日記」。 こちらにとっては迷惑きわまらない代物だったな……。 どこか不安げに見つめるアリアという猫? いまだに猫とは思えないのだが、 知り合いのフェレットの例もあるのでとりあえずスルーすることにする。 「わかった。じゃあ、まずは情報収集からだな。 こっちにも聖堂教会やコスモガードみたいなウィザードのあるんだろ?」 アリア社長の不安を吹き飛ばすように彼を励ますようにして、柊蓮司は笑ってそう言った。 「あれここは……」 ベルさんと別れた後灯里先輩を探して入り込んだのは、見たこともない小路(カッレ)だった。 彼女の趣味は散歩である。入り組んだ迷路のような薄暗い小路(カッレ)、 それを抜けていくと子供の遊び場になっている光差す広場(カンポ)。 運河(カナレッジョ)に架かった橋(ポンチ)。 会社の先輩たちには年寄りくさいって言われるけど、 規則正しくそれが繰り返され変わっていく町並みはいつも穏やかな気持ちにさせてくれる。 なのにどうしてでしょうか、こんなに不安な気持ちになるのは。 風が吹く。帽子が飛ばされないように手で押さえる。 春も終わりを迎えようとしているのに舞う枯葉を、唖然として見つめた。 枯れ葉が風に舞い、視界は遮られ世界は一変する。 風が止み、視界が戻る。 さっきまで明るかったはずの空が急に暗くなり、空を見上げると紅い月が天に昇っていた。 「紅い月……」 見たこともない禍々しい色をした月。 あまりの異様な事態に呆然とし現実逃避しそうになる。 だが世界は少女にそれを許さない。 紅き月が現れると時を同じくして、闇の眷属は姿を現す。 轟音とともにソレは、闇夜から降り立った。 自身の体を確かめるように背伸びするようにして体を伸ばす。 「獅子の石像……!?」 それは彼女にも馴染みの深いもの。 この街に多数点在する福音史家マルコーを表した翼ある獅子の石像。 石像であるはずのソレが体を震わせ、彫られているだけのはずの眼は紅く輝く。 動かないはずのものが動く、そのことがただ恐ろしくて、 少女はまるで糸の切れたマリオネットのように、座り込んだ。 この地を護る正義の化身が、彼女に牙を向ける。 震え座り込む少女にはなすべくもなく、その牙は振るわれた。 ← Prev Next →
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import java.awt.*; import java.awt.event.*; class game04 extends Frame implements Runnable{ int t; int gun; int dg; public static void main(String [] args) { Frame f=new game04(); f.setTitle("game04"); f.setSize(700,700); f.setBackground(Color.yellow); f.setVisible(true); } game04(){ Thread th=new Thread(this); th.start(); addWindowListener(new stopwin()); } class stopwin extends WindowAdapter{ public void windowClosing(WindowEvent we){System.exit(0);} } public void run(){ t=1; dg=1; gun=5; while(t 500){ dg=1; if (Math.random() 0.5)dg=-1; gun=gun+dg; if (gun 1)gun=1; if (gun 10)gun=10; repaint(); try{ Thread.sleep(500); }catch(InterruptedException e){} t=t+1; } } public void paint(Graphics g){ g.fillRect(100+50*gun,600,50,50); } }
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「私の下僕となって馬車馬のように働いてくださいねー!」 パーソナルデータ 名前:メディ 第一属性天 第二属性冥 種族 妖狐 性別 女性 年齢 11歳(見た目) ワークス 巫女 身長 145cm 体重 30kg 目の色 青 髪の色 銀 肌の色 褐色 ウィザードクラス 陰陽師 スタイルクラス ヒーラー 戦闘スタイル 結界符術師 概要 斉道神社で巫女を勤めるエキゾチックな雰囲気の少女。高慢な性格で、自ら手を下すことはない(できない)。自分の魅力を最大限に活用し、大きなお友達からお賽銭を搾り取る悪女。 正体は600年ほど前に日本に現れ、暴れまわった上級エミュレイター・メディアルカ。 当時の斉道家の陰陽師・斉道清貴(さいどう きよたか)に真っ向勝負を挑むが、その性格を利用されて手酷い反撃を受け、ついには力の全てを封印されてしまう。 プライドを捨てて泣きながら命乞いをすると、清貴は自身の弟子となり、弱き人々を守るために生きるなら、と条件を提示した。速攻で許諾し、以来その神社に現在まで務めることになる。 前述したとおり高慢な性格で自ら動こうとしない。サディストで他人をこき使うことを至上の喜びとするため、戦闘時は味方をサポートし、馬車馬のように働かせる(とメディは思い込んでいる)。 また、味方が負傷すればニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべ、代価を求めた上で治癒魔術を施し、瀕死状態に陥ろうものなら爆笑しながら蘇生術を行使する。 他者に自分自身を認めさせたがる傾向が多分にあり、自己顕示欲が非常に強い。そのため、根拠も無いのに常に強気で傲慢。自分こそが世界の中心と疑わない。おだてればすぐに調子に乗るので、ある意味扱いやすい。そして弱いものいじめが大好き。 しかし、かなり打たれ弱い。自分が劣勢になったり脅されると途端に弱気になる。治癒魔術の際の代価も脅せば簡単に踏み倒せる。 と、元上級エミュレイターだけあってかなり性格に難がある。しかし、自分の力を全て奪い手綱を握った清貴と交わした「人々を守る」という約束を、彼が亡くなった後もずっと律儀に守る意外に義理堅い一面もある。 清貴を表面上は口汚く罵るが、結果的に自分の命を救ってくれたこと、陰陽道を教えてくれたこと、そして表界の楽しさを教えてくれたこともあるので内心では感謝している。なので彼が亡くなった時は人目も憚らず大泣きした。メディの数ある中でも特に大きな黒歴史である。 ちなみに清隆が施した封印術はかなり複雑で大規模かつ強力な術式を使用したため、術者である彼がすでに亡くなった現在でも解除されていない。 ちなみに力の全てを封印されるまでに至ったエピソードだが、かなり間抜けである。 初めて清貴と対峙した際、清隆はメディをおだてまくって褒め殺し、気分を良くして一度退けさせた。再び現れるまで大掛かりな封印の術式を他の陰陽師と協力して練り上げ、結界を構成する陣を作成した。メディと二度目に対峙した際、挑発してメディを怒らせ、結界まで誘導して封印した。誰がどう見ても分かるほどに強力な封印術を施された結界だが、我を失うほどに暴れ回ったために全く気付かなかった。結果的にメディアルカによってもたらされた被害は、結界作成の土地に採用された無人の草原一帯が荒らされただけで、死傷者は出なかった。 戦闘 攻撃能力を全く有していないため、サポートに徹することに長けている。 清貴仕込みの陰陽術や魔術で味方のステータスを上昇させ、攻撃のほぼ一切を任せている。 特に結界霊術を得意としており、結界を分散させることで効果を拡大させることができる。 自身の分身とも言える式神・燐燐を従える。魔力タンクとしての用途を持ち、術を行使する際に魔力をメディに分け与える。本来ならば、メディほどではないが強力なエミュレイターであり、様々なサポートをこなせるのだが、メディ自身の力の封印に伴って霊力をかなり失っている。 武装・魔装 《破魔弓》 種別:霊具 篭手のように装着し、符を打ち出す機構を備えた霊具。清貴の形見であり、メディはこれを大事にしている。 《神樹の箒》 種別:箒 霊験あらかたな神樹から切り出して作られた箒。メディが修行の一通りを終え、陰陽師として一人前になったと清隆に認められた際に彼から送られたもの。やっぱりとても大事にしている。 《ダークブレイド》 種別:攻撃魔装 闇の剣を召喚し、対象を斬りつける魔装。 メディ自身の攻撃能力が低いため、無いよりはマシ程度の攻撃手段。 《御門式巫女服》 種別:巫女服 霊力を通した生地で作られた巫女服。幼くして亡くなった清隆の娘が着ていたもののお下がり。 その話を聞いてボロ泣きしたメディが、清隆のことを思って一度だけ彼を「お父様」と呼んだが、清隆は「それはないわ」と即座に拒否し、別の意味で顔を真っ赤にして泣いたというエピソードがある。メディは当然この出来事を話そうとはしないが、清隆の蔵書にこの出来事が記されていることを彼女は知らない。 使用魔法・特殊能力など 《ヴァニシング》 種別:付与魔法 物理的・魔法的に干渉する結界を形成して攻撃を防ぐ。通常よりも防御力が向上している。 「光よ、そこのグズを守ってやるですぅ!」 《ダークバリア》 種別:付与魔法 魔術に対して高い抵抗力を持つ結界を形成する。やはり防御力が通常より高い。 「そんなチンケな魔法なんて弾いてやるですぅ!」 《鉄刃符》 種別:結界符術 「敵対者を傷つける」という概念に干渉し、攻撃の破壊力を向上させる結界符術。 「オラァ!私に触れようとする愚か者をさっさとぶっ殺すですよー!」 《大結界》 種別:結界霊術 結界符術を大幅に強化する陰陽師の奥義。メディ自身の力が封印され、結界術を多く扱えないので若干宝の持ち腐れ気味。しかし強化された鉄刃符の性能は高い。 「メディ様の力を見せてやるですぅ!」 《飛空結界》 種別:結界霊術 結界の弱点を克服する陰陽師の奥義。結界術の特性上、結界内の者にしか術の恩恵を受けれない、そして術者が移動すると結界の効果が失われてしまうが、呪符を操り縦横無尽に操作することでそれらのデメリットを解消させることができる。大結界と同じくメディの力の封印に伴って使い勝手が落ちているが、強力な霊術であることには変わりない。 「結界よ、我が意に従い舞い上がるですぅ!」 《裏占事略決》 種別:陰陽道 陰陽道の奥義書。常に所持するものではなく、陰陽師が読み解いて知識とし、呪法として体得していることを現す。修行時代、メディが清貴の裏占事略決を欲しがったが清隆がこれを拒否したため、面倒くさがりながら一から全て、清隆に内緒で夜な夜な写本した。門外不出の書物だが、後継者のいない清隆はメディが一人前になった際に譲るつもりでいた。勝手に写本したことに関しては「これもいい修行だろう」と黙認していた。 「私の術はあのクソ清貴を超える最強の陰陽術ですぅ!」 《多重発動》 種別:陰陽術 魔法を同時に発動する奥義。支援系の魔法を多用するメディは、状況に合わせて柔軟なアクションを取ることができる。 「メディ様のありがたみが分かったですかぁ?」 《御霊符》 種別:召喚符術 呪符に込めたメディの分身を召喚し、代わりに行動させる霊術。 分身は何故かメディと違って礼儀正しい。 「皆様、頑張ってくださいね!精一杯援護させていただきます!」 《蘇生の光》 種別:回復霊術 死に瀕した者に活力を与える回復霊術。行使する際は大抵爆笑して被術者を指差し笑い転げながら行使するため、敵味方問わずイラっとさせることに定評がある。そして莫大な代価(現金1億万円などの頭の悪い代価)を要求するが、術を行使する前に一方的に契約を完了するため、「死にそうになってて聞いてなかった」「払えない代価を要求する方が悪い」とか言っておけば踏み倒せる 「約束が違うですぅ!」 《アイオブゴッデス》 種別:治癒魔法 治癒の霊力を宿した瞳で視認することで、対象の傷や呪いや精神的な負荷、不調などを癒すことができる。術を行使する際に代価(主に食べ物)を要求するが、脅せばタダで回復してくれる。 普通に代価を払えば一方的に下僕に認定してまとわりつく。というか懐く。 「ひっ!ごめんなさい無償でやらせていただきます叩かないでくださいぃ……」 《レイソード》 種別:付与魔法 対象に光の力を与え、攻撃力を上昇させる魔法。導きの力により、攻撃を正しく「導く」(命中させる)効果も付随する。行使の際の代価は光り物。やっぱり踏み倒せる。 「18カラットのダイヤモンドの指輪で良いですよぉ」 称号 陰陽師 陰陽道を納め、その術を行使する東洋のウィザード。大陰陽師に師事して得たその術は強力なものに仕上がっていることもないこともない。 サディスト (攻撃能力皆無のくせに)他者を虐げることに至上の喜びを見出す倒錯者。 しかしそれは、打たれ弱いガラスの剣であることを示す。脅せば大抵の言うことは聞く。 無茶なお願いも更に脅せば聞く。 因縁 自身の力を奪った清貴、ひいては全ての陰陽師を毛嫌いし、見下している。 でも清隆のことは大好き。出会ったその日から大好き(いっぱい褒めてくれたから)だし、封印されてからも大好き(一緒に過ごして楽しかったから)。今も大好き。 黒歴史 清隆との甘酸っぱい思い出。そのほとんどがメディの一方的な思い込みや勘違いで始まり、そして赤っ恥をかく結末を迎えている。 かまってちゃん 自分を大きく見せるのも、誰かに見て欲しいから。自分を気にかけてくれるなら、それがどんな形であっても割と大丈夫。 大妖怪 かつては表界を侵攻する上級エミュレイターであった。彼女が本気を出せば日本列島など三日で焦土と化す。全てを包み喰らう破壊の光と絶望の闇を司る魔王クラスの大妖だが、今は見る影もない。 でも今の生活を気に入っているので何の問題もない。 結界師 結界を自在に操る大陰陽師に送られる称号。彼女がもたらす結界は並みのそれとは一線を画しており、様々な恩恵を術者や被術者にもたらす。
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ウィザード アコライトから派生した、純粋な魔法使い。 ★戦闘に用いるダイスの数 ヒットダイス ダメージダイス ヒット&ダメージダイス ディフェンスダイス 2 2 2 3 ★スキル 覚えるタイミング スキル名 効果 種類 消費MP 初期 治癒強化1 回復魔法を使うときにその値に+5する パッシブ 初期 ヒール 1d6の値だけ回復させることができる メインフェイズスキル 2 A 魔術覚醒 各種魔術を使えるようになる パッシブ A前提・B ファイア 敵単体に30の魔法ダメージを与える メインフェイズスキル 2 B前提 イグニション 敵全体に30の魔法ダメージを与える メインフェイズスキル 10 A前提・C スプレドヒール 味方単体を10だけ回復させることができる メインフェイズスキル 5 C前提 メイルストム 敵全体をこのターン行動不能にする メインフェイズスキル 10 A前提D ウィンド 味方単体のSPDを5上げる、術者のSPDを追い抜いた際には即行動しなければならない メインフェイズスキル 2 D前提 テンペスト 敵全体のSPDを10下げる メインフェイズスキル 10 A前提E クエイク 敵単体に2d6を振り、10以上なら即死させる。ボスの場合は1ターン行動ができなくなる メインフェイズスキル 5 E前提 ジアース 味方全体のディフェンスダイスを+2d6する メインフェイズスキル 10 F 魔力強化1 魔法ダメージを与える際、そのダメージを2倍にする パッシブ F前提 魔力強化2 魔法ダメージを与える際、そのダメージを2倍にする パッシブ
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1282919258562.jpg 賞金稼ぎ( Bounty hunter ) テンガロンハットにロングコート、スカーフからブーツまで全身黒尽くめの男 人間、本名・年齢不詳、喋らない .458ウィンチェスター・マグナムを使用する 巨大なダブルアクション・リボルバーを携える 常人では扱いきれない銃を軽々と使いこなすことから 魔法使いのようだということでウィザードと呼ばれるようになった ちなみに弾丸の威力が強すぎて賞金首の顔が分からず金が払われないこともある ∥幻想西部劇
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import java.awt.*; import java.awt.event.*; import java.awt.image.*; class game0613 extends Frame{ PixelGrabber pg; Color col; Image img; int w=500; int h=500; int red,green,blue; int pix[]=new int[w*h]; int memor[][]=new int[h][w]; int memog[][]=new int[h][w]; int memob[][]=new int[h][w]; int girlr[][]=new int[h][w]; int girlg[][]=new int[h][w]; int girlb[][]=new int[h][w]; int mr[][]=new int[h][w]; int mg[][]=new int[h][w]; int mb[][]=new int[h][w]; int rgb[][]=new int[h][w]; int j; int mx,nx,m,n; int m1,n1,m2,n2; int ex,ey; int mode; double b1,b2,c1,c2; String s1,s2,s3,s4; game0613(){ s1="shinoda.jpg"; catchimg(s1); for (mx=0;mx h;mx++){ for (nx=0;nx w;nx++){ girlr[mx][nx]=memor[mx][nx]; girlg[mx][nx]=memog[mx][nx]; girlb[mx][nx]=memob[mx][nx]; } } s2="5099.png"; catchimg(s2); for (mx=0;mx h;mx++){ for (nx=0;nx w;nx++){ j=0; if(memor[mx][nx] 50)j=j+1; if(memog[mx][nx] 50)j=j+1; if(memob[mx][nx] 50)j=j+1; if(j==3)rgb[mx][nx]=100; } } } public static void main(String[] args) { game0613 f = new game0613(); f.setSize(700,700); f.setBackground(Color.blue) ; f.setVisible(true); f.addWindowListener(new WindowAdapter(){public void windowClosing(WindowEvent e){System.exit(0);}}); } public void paint( Graphics g ) { g.setColor(Color.blue); g.fillRect(0,0,700,700); mx=1; nx=1; for (mx=0;mx h;mx++){ for (nx=0;nx w;nx++){ g.setColor(new Color(girlr[mx][nx],girlg[mx][nx],girlb[mx][nx])); g.fillRect(nx,mx,1,1); } } for (mx=0;mx h;mx++){ for (nx=0;nx w;nx++){ g.setColor(new Color(memor[mx][nx],memog[mx][nx],memob[mx][nx])); if (rgb[mx][nx] 50)g.fillRect(nx,mx,1,1); } } } void catchimg(String s){ img = createImage(w,h); img = Toolkit.getDefaultToolkit().getImage(s); pg = new PixelGrabber(img,0,0,w,h,pix,0,w); try{pg.grabPixels();}catch(InterruptedException ie){} m=0; n=0; for(int i=0;i w*h;i++){ int p = pix[i]; col=new Color(pix[i]); red=col.getRed(); green=col.getGreen(); blue=col.getBlue(); memor[m][n]=red; memog[m][n]=green; memob[m][n]=blue; n=n+1; if (n==w)m=m+1; if (n==w)n=0; } } }
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極 真極 名前 [ホワイト☆]ゴーストウィザード (ほわいと ごーすとうぃざーど) セリフ 極 「感謝ならいつもしてるんだけどね」 真極 解説 亡霊と化した魔法使い。「ウィザード」は、数いる魔法使いの中でも、賢明で魔法を善なることに行使する者と云われている。 レアリティ 必要法力 攻 防 知 極 UR 38 15700 15700 15700 真極 術式名 属性 MAX Lv 効果 専:男の香り! 風 12 味方単体の攻防アップ お邪魔戦術式 発動率 攻撃力アップ 中 備考: ※このカードは、同じカードとの進化によって、(UR)【真極】になり、攻知バランスタイプのパラメータになります。